私は入社以来、タキロンシーアイシビルの高度なモノづくりを支える生産技術を担当しています。配属されたのは土浦工場で、1年目は射出成形によるモノづくりに携わりました。射出成形は、製品の形をした金型に溶かした樹脂を流し込んで製造する方法です。メーカーのお客様からの「こんな製品を作りたい」という依頼を受けて、お客様と打ち合わせして設計し、それを形にする金型を発注して試作・試験し、OKが出れば納品するという一連のプロセスを、先輩のもとで経験しました。そこで製造に関するスキルを身につけた後、2年目からは自社製品のハウエル管の生産技術を担当することに。営業・設計サイドからの要望に応えるハウエル管を、工場サイドと連携しながら作り上げていくことがいまの私の大きなミッションです。また、新たなハウエル管を開発している部門から、技術的に製造できるかどうか相談を受ける機会もあり、いろいろな課題に頭を悩ましながら仕事を進めています。

当社は、2021年にタキロンシーアイグループ内の事業会社が統合して新しくスタートした企業です。それにともなって製造部門も拡大し、まだ統一されたルールが社内で整備されていないのが実情です。ハウエル管を効率的に製造していくためには、各工程でどのような手順を踏むのかベストなのか、そのマニュアルの作成も私がリードして進めるように上司から託されました。いま、工場の現場で実際に検証しながらマニュアル作りを進めていますが、こうした重大な仕事を入社数年の私に任せてくれるのも当社ならではだと思います。特に製造部は40代50代のベテランの方が中心で、次代を担う若手への期待が大きく、私が提案した意見を積極的に採用してくれるので、とてもやりがいを感じています。将来は、製造だけではなく設計や開発も経験して自分の幅を広げ、「ハウエル管のことならT.I.に任せておけばいい」と全面的に信頼されるような、そんな人材になりたいと思っています。